説明を行ったのは、米Dell EMCでサービスおよびIT担当プレジデントを務めるハワード・エライアス氏。
「IoTは簡単なようで、テクノロジーのインテグレーションが難しい」。同氏はIoTの大きな課題の1つは導入の困難さにあると指摘したうえで、「エンドツーエンドのソリューションを提供するため、向こう3年間で10億ドルをIoTに投資することをコミットした」と語った。
Dell EMC サービスおよびIT担当プレジデント ハワード・エライアス氏
エライアス氏の言う「エンドツーエンド」のソリューションは、エッジ、コア、クラウドの大きく3階層に分かれる。コアというのは、具体的にはIoTゲートウェイやオンプレミスのアプライアンスなどのこと。
端末とクラウドだけではなく、現場に近い場所にもコンピューティングリソースを置くことで、例えば自動走行など、リアルタイム性が求められるユースケースにも対応可能になる。
デル テクノロジーズは、「分散型コア」コンピューティングモデルと呼んでいるが、いわゆるエッジコンピューティングの一種といえる。
この分散型コアコンピューティングモデルのソリューションをエンドツーエンドで、しかも業界別に提供していこうというのがデル テクノロジーズの戦略。そのための10億ドルだ。
「分散型コア」コンピューティングモデルの概要
デル テクノロジーズが新しく立ち上げたIoT事業部の指揮は、VMwareのCTOであるレイ・オファレル氏が執る。EMC、VMware、RSA、Pivotalなど、デル テクノロジーズのファミリーが個々に開発したテクノロジーを横串で挿し、エンドツーエンドのソリューションを実現していく。
ただ、「これだけ広範な製品群を持っている我々でも1社ではIoTはできない」とエライアス氏。パートナーとのエコシステム拡大に注力する姿勢も強調した。
デル テクノロジーズのIoTポートフォリオ