「これからの働き方に求められるのは、『いつでも、どこでも、安全に』ということ。個人の事情や業務内容に合わせた多様な働き方が今、求められていている」――。NECの若杉和徳氏は講演でこう強調した。
政府も多様な働き方の推進に力を入れている。2016年9月に「働き方改革実現推進室」を設立し、働き方改革が「一億総活躍社会」の実現に向けた最大のチャレンジであると意気込んでいるのは周知の通りだ。「ワークスタイル変革Dayなどのイベントや、テレワーク推進運動なども行われており、ワークスタイル変革の取り組みはますます活性化してきている」と若杉氏は話した。
NEC スマートネットワーク事業部 マネージャー 若杉和徳氏 |
では、ワークスタイル変革を進めていくうえで重要なポイントは何か。若杉氏は「ダイバーシティ」をキーワードに挙げた。
「NECでは、一人ひとりが互いの違いを認め合い、それぞれの個性や特性を尊重し合うことをダイバーシティと定義している。このダイバーシティの考えをベースに、働き方をより柔軟で自由度の高いものに変えていくことが必要だ」
いろいろな違いを受け入れ、女性の労働力活用や障がい者雇用、介護への対応など、それぞれの境遇に適した働きやすい環境を作ることが求められている。
ワークスタイル変革において重要なのはダイバーシティ(多様性) |
もちろんダイバーシティを向上するためには、乗り越える必要がある課題もある。若杉氏は4つの課題を指摘したうえで、NECがこれらの課題解決にどう取り組んできたかを紹介した。