KDDIは2016年5月31日、au夏モデルの発表会を開催。そのなかで田中孝司社長は、「auは、大きく変わる。」というメッセージを繰り返した。KDDIが「auは、大きく変わる。」というメッセージを打ち出した背景の1つには、総務省の携帯料金タスクフォースでの議論がもちろんある。
KDDIはこの日、利用年数とデータ定額料に応じてポイントをプレゼントする長期優待特典「au STAR ロイヤル」などから成る会員制プログラム「au STAR」を発表。総務省の要請に対して、「それなりの回答になっているのではないか」と田中社長は話した。
au STAR ロイヤルの概要。貯まったWALLETポイントは通信料金の支払いにも使える |
また、顧客ごとに異なる多様なニーズに対応するため、「お客さま体験価値改革プロジェクト」を立ち上げたことも発表した。本社および全国の支社・支店スタッフによる顧客向けオペレーションの総点検を実施し、「地道なところからになるかもしれないが、会社のオペレーションを大きく変えていく」という。
田中社長によると、10代、20代ではスマホ浸透率が80%を超えている一方、50代は約50%にとどまっている。このようにユーザー1人ひとりのニーズは異なっているにもかかわらず、「お客さんの個々のニーズを聞いて対応しているのか、という大反省があった」と語った。
auの年代別スマホ浸透率 |
また、KDDIは今回、10機種の夏モデルを発表、さらに第2弾も用意しているというが、その狙いもユーザー1人ひとりで違うニーズにできるだけ応えることにある。「お客さん個々の希望は違う。機種数を絞るということは、お客さんに合わせてもらうこと」と田中社長は幅広いラインナップを揃えた理由を説明した。
auの2016年夏モデル10機種。「第一弾」とある通り、第二弾も用意している |