IoTやビッグデータ分析、モバイル、ソーシャルなどのテクノロジーを背景に、現在あらゆる業界で進展しているビジネスのデジタル化――。このデジタルビジネスの波に乗り遅れた企業は一体どうなるのか。
「業界の上位10社の企業のうち、4社は“デジタル・ディスラプション”に直面し、シェアを大幅に落とすことになる」。こう語るのは、シスコのデジタルビジネス戦略をリードする米本社シニアバイスプレジデント 兼 チーフデジタルオフィサー(CDO)のケビン・バンディ氏だ。
バンディ氏が挙げたビジネスのデジタル化に成功した企業例 |
デジタル・ディスラプションとは、デジタル化が引き起こす“破壊的創造”のことである。
自社のビジネスモデルや働き方をどうやってデジタル化し、新たなアクションを導くインテリジェンスの獲得や意思決定プロセスの自動化といったイノベーションを実現していくか。企業は今、価値や働き方の「再創造」を迫られているというのが、バンディ氏の考えだ。
シスコが考えるデジタルビジネス実現の道 |
企業のデジタルビジネスへの関心は非常に高く、同氏によると1四半期当たり400社、1社当たり平均13名の経営幹部が、「デジタル化の取り組みについて理解しようとシスコを訪問している」という。