1958年に横浜の地で創業して以来、「黄金の味」や「浅漬けの素」「プチッと鍋」など、時代に合った簡単・便利な調味料を開発・提供し続けてきたエバラ食品工業。
2011年にはブランドステートメントを、「こころ、はずむ、おいしさ。」へと刷新し、人と人とのあたたかな絆づくりの機会を広げる活動を展開している。「企業は、常に進化し続けないといけません」と管理本部 総務部長の門坂良一氏は話す。
エバラ食品工業 管理本部 総務部長 門坂良一氏 |
その同社は最近、グループの一体感醸成を目的として、2つの取り組みを実行した。
1つは、本社オフィスの移転だ。2014年5月、横浜アイマークプレイスにエバラ食品本社のほか、国内グループ会社3社の本社および商品の開発・研究を担うテクニカルセンターを集約した。
横浜アイマークプレイスは、ワンフロアの面積が非常に広い「メガフロア」が特徴。エバラ食品では以前、グループ会社の拠点が徒歩10~15分の場所に分散しており、グループ間のコミュニケーションに課題を抱えていたというが、現在はワンフロアにグループ会社やテクニカルセンターの社員も集う。グループ内のコミュニケーション活発化を狙ったこの新本社オフィスは今年8月、第28回日経ニューオフィス賞のニューオフィス推進賞を受賞した。
横浜みなとみらい21にある横浜アイマークプレイス |
そして、もう1つ、エバラ食品が取り組んだのが、ICTの活用によるコミュニケーションの進化だ。常に進化する企業であり続けるため、エバラ食品はどのようにコミュニケーションを進化させたのだろうか。