ワイヤレスジャパン2014 講演抄録「次世代NOCはサービス品質を管理するSOCが肝になる」――エンピレックスが通信事業者のKBO達成へ意気込み

エンピレックスは、ワイヤレスジャパン2014で「次世代NOC~サービス運用センタ(SOC)で達成する通信事業者のKBO~」と題した講演を行い、サービス品質の管理までを可能にするSOCの必要性を訴えた。登壇した瀬田氏は、「SOCによってKPIsやKQIsを分析し、通信事業者のKBOを早期に達成したい」と述べた。

サービスやアプリにフォーカスするSOCを提供

弊社エンピレックスは、米国マサチューセッツ州・ビレリカに本社を置いている会社で、世界各国の通信事業者や大手企業にネットワークのテストやモニタリング、分析を行うためのソリューションを提供しています。

本日は、ネットワーク管理を行うNOC(Network Operations Center)を発展させ、サービス品質管理を可能にしたSOC(Service Operations Center)の概要と、それを通じてビジネス目標(KBO:Key Business Objectives)を達成する方法をテーマに話をして参ります。

SOCという言葉はセキュリティ監視施設の意味でも使われますが、当社ではSOCをサービス品質のモニタリングやMTTR(Mean Time To Recovery、平均修復時間)の短縮のためのトラブルシューティングなどが行える次世代NOCの意味で用いています。では、SOCは従来のNOCと何が異なるのでしょうか。
まず挙げられるのが、ネットワーク監視にフォーカスしているNOCに対し、SOCは基本的にビジネスに影響を与えるサービスやアプリケーションにフォーカスしていることです。監視対象もネットワーク機器ではなく加入者、エンドユーザにサービスがうまく提供されているかを見ていくことになります。

従来のNOCでもサービス品質の管理はある程度行われていますが、SOCでは機器の状況や帯域などだけでなく、より広い指標が用いられます。またアプリケーションやネットワークのパフォーマンス管理(APM:Application Performance Management/NPM:Network Performance Management)においても、事後対応ではなく、お客様に影響が出る前に問題を検知し対処することを目指しており、これがSOCの大きな特徴になっています。

またサービス品質管理では、エンドツーエンドのサービスの品質が保たれているかをユーザーに近いレイヤから見ることで、トランスポートレイヤを含む最終的で確実なサービスアシュアランスを実現しています。

図表1 サービス品質管理[画像をクリックで拡大]
サービス品質管理

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