情報・システム研究機構 国立情報学研究所(NII)、理化学研究所(以下、理研)、東京大学(以下、東大)、NTT東日本およびNTT西日本(以下、NTT東西)は2026年10月30日、IOWN APN(オールフォトニクス・ネットワーク)を活用したストレージ間の超高速データ転送の実証成果を発表した。
実証では、大阪のNTT西日本局舎と千葉・柏のNTT東日本局舎の間をAPN(800Gbps回線)でつなぎ、各局舎と理研神戸拠点・東大柏拠点の間を400Gbps×2回線で接続。両拠点は学術情報ネットワーク「SINET」でも接続しており、実証環境における測定において、APNの遅延値はSINETと比較して約20%低減できたという。

実験環境の構成
ファイル転送には、理研・東大が運用する大規模データ共有基盤「HPCI共用ストレージ」と、NIIが開発した高速ファイル転送ツール「MMCFTP」を活用。HPCI共用ストレージは現在、第三世代がサービス中のため、その検証環境(前バージョンの第二世代環境)を用いた。MMCFTPについては、データを高速に読み書きできる「NVMe SSD」を多数搭載したNIIサーバーを理研および東大に設置し、同サーバー間で転送を行った。NIIサーバは各拠点のスイッチと、400Gbpsイーサネット(400GbE)1個と100GbEを4個で接続した。
結果、HPCI共用ストレージとMMCFTPを同時に使用した際でも、800Gbps回線帯域の約97%に相当する最大約775Gbpsでの転送速度を記録した。また、750Gbpsを超える転送速度を数分間継続できることも確認し、長距離でも超高速回線を実用レベルで使いこなせることを示せたという。











