ワイヤレスジャパン×WTP 2026スマートメーターからユーティリティ、IoTへと展開広がるWi-SUN

スマートメーターやスマート照明などを主要用途に世界中で導入実績を増やしている無線通信規格「Wi-SUN」。その標準化と普及推進を担うWi-SUNアライアンスは今年も、ワイヤレスジャパン×WTP 2026に大型ブースを出展し、共同出展する9社の製品/ソリューションが集結した。数多くのセミナーも予定されており、国際展開も盛んな“日本発IoT無線”の最前線に触れることができる。

2011年に日本で設立されたWi-SUNアライアンスは今や、46カ国・300超の会員を擁する国際標準化団体となった。

920MHz帯を利用する無線規格であるWi-SUNは“スマートメーター向け”のイメージが強いが、現在ではその用途も拡大。スマートユーティリティ、スマートシティ向けの低消費電力IoTネットワークとして、世界中で導入実績を積み重ねてきている。

Wi-SUNのユースケースが拡大中

ワイヤレスジャパン×WTP 2026のWi-SUNブースでは、そんなWi-SUNの最新動向を伝えるとともに、会員企業が最新製品をアピールしている。注目されるのが、海外で豊富な導入実績を持ち、今後、日本国内での展開を準備している製品群だ。

最新規格「Wi-SUN FAN1.1」でユースケースが拡大

中国のクエックテルワイヤレスソリューションは、セルラー通信からLPWAまで幅広い無線通信ソリューションを展開。Wi-SUNに関しては、同社モジュール(下写真は評価ボード)を使ったスマートメーターがブラジルとメキシコで大規模展開されているという。

クエックテルワイヤレスソリューションのWi-SUMモジュールを搭載した評価ボード

大規模ネットワークの構築時に重要になる低遅延性や低コスト化が特徴で、さらに、スマートシティや産業用IoT(IIoT)向けに設計された長距離・大容量通信が可能な最新規格「Wi-SUN FAN1.1」のサポートも計画中だ。

そのWi-SUN FAN1.1に関しては、日本無線製モジュールを搭載した評価ボード、USB基盤も展示されていた。従来規格よりも広帯域で、かつ広域をカバーできるWi-SUN FANを用いた実証実験が可能で、取り扱う日進システムズでは、AIカメラによる広域監視やセンサーデータのAI解析など、AIとWi-SUN FANを組み合わせたソリューション開発を進める考えだ。

世界初のWi-SUN FAN1.1認証を取得した評価ボード、USB基盤

新製品のWi-SUN対応ルーター「Digi XBee Hive Border Router for Wi-SUN」を展示したのがディジインターナショナルだ。

本製品はWi-SUNによるメッシュネットワークの構築が可能で、セットアップ、設定変更、デバイス管理、通信テストなどがリモートで行える管理ツール「Digi XBee Studio」が無償で使えるのも特徴だ。

Wi-SUN対応ルーター「Digi XBee Hive Border Router for Wi-SUN」

このほかにも、アイトロン・ジャパンがWi-SUN搭載のネットワーク・ブリッジ、スマートメーター等を展示。最終日の5月29日午後には、セミナー会場BにてWi-SUNアライアンス主催セミナーを開催し、Wi-SUNの最新技術についてアピールする。

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