ワイヤレス技術は今、大きな転換期を迎えている。
2030年頃の標準化・商用化を見据えて6G(第6世代移動通信システム)の研究開発が世界規模で加速する一方、6Gの重要技術でもあるNTN(Non-Terrestrial Network:非地上系ネットワーク)が一足先に普及フェーズへ入ろうとしている。
さらに、製造・物流・医療等の産業現場では、ローカル5GやWi-Fi 7などを活用したDXが本格化。AIが社会全体を変革する未来に向けて、人とモノ、現場とAIをつなぐワイヤレス技術の最新動向をいち早く把握することは、あらゆる業種にとって不可欠だ。
そうしたなか、日本最大級の無線通信の専門展示会「ワイヤレスジャパン×ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)」が5月27日〜29日の3日間、東京ビッグサイトで開催される。2026年のテーマは「いま知るべき!未来をつなぐ最新ワイヤレス技術」─。早速、今年のワイヤレスジャパン×WTPの見どころを紹介していこう。
AIネイティブな6Gの最前線 ローカル5Gの注目事例も多数
まずは、やはり6Gである。日本のモバイル産業の成長力強化を目指す産学官連携の団体、XGモバイル推進フォーラム(XGMF)が6Gに向けたソリューションを大々的に展示するのに加えて、最終日には基調講演会場でXGMF 共同代表・東京大学教授の中尾彰宏氏ら豪華メンバーが勢揃いの特別ワークショップ「6G最前線:AIと周波数が切り拓く次世代ネットワーク」を開催する。
さらに、総務省、情報通信研究機構(NICT)、NTTドコモ、KDDIが大型出展するなど、AIネイティブな6Gの最新動向を一望できる、またとないチャンスとなる。
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルのキーパーソンが基調講演で語る、各社の2030年に向けたネットワーク戦略にも注目したい。
ローカル5Gも目玉の1つだ。稚内空港、広島ガス、大林組におけるローカル5G導入事例が基調講演で紹介されるほか、最新ソリューションが展示される。
6G・ローカル5Gだけじゃない 多様な次世代ワイヤレス
フィジカルAIを見据え、6Gやローカル5G以外の最新ワイヤレスの動向も押さえておきたい。
今年のワイヤレスジャパン×WTPには、スマートメーターやインフラ監視で利用が広がるIoT無線規格「Wi-SUN」、850MHz帯への拡張も注目される長距離・低消費電力のIoT無線規格「Wi-Fi HaLow」、さらにはLi-Fiや音波通信といった新たなアプローチの通信技術まで、幅広いワイヤレスソリューションが展示される。製造業・物流・建設・農業・医療など、様々な産業のDX課題に対応するソリューションを実際に見て、触れて、比較検討することが可能だ。
さらに、NICTによるワイヤレス研究の最新動向、Flexible Society Project(FSPJ)による製造・物流・医療・インフラのDXを支える無線技術・ソリューション、スペースICT推進フォーラム(SPIF)による宇宙ビジネスの未来、大学発の最先端の研究成果を紹介する「アカデミア・イノベーション・ミートアップ!(AIM!)」など、次世代デジタル社会を支えるワイヤレスの最前線が分かる特別企画が目白押しだ。
健康起因事故をゼロに! 運輸業界の人材不足対策も
併催される「運輸安全・物流DX EXPO 2026」は、運輸・物流業界向けソリューションの専門展示会だ。
「健康起因事故をゼロに!」をテーマに、バイタルデータのリアルタイム取得・分析によるドライバー健康管理をはじめ、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の対策支援、認知症予防など、健康起因事故の対策に役立つソリューションが一堂に会する。
さらに、AI活用により進化し続ける配送システムや自動点呼、ドラレコ、デジタコといった現場で即戦力となるソリューションに加え、今年は人材不足や人材教育に関するセミナー企画や展示も充実している。
5月27日〜29日は、東京ビッグサイトで最新のワイヤレス技術と運輸・物流DXソリューションを体感する3日間としたい。











