モバイル業界でいま最も話題の動きといえば、いわゆる「第3のモバイルOS」。なかでもMozilla Foundationの推進する「Firefox OS」には一際大きな注目が集まっているが、ワイヤレスジャパン2013のMozilla Japanブースで実際に体験可能だ。
スペインGeeksphone製の開発者向け端末「Keon」と「Peak」をはじめ、ZTEやALCATEL ONE TOUCHのFirefox OS搭載スマートフォンが展示されている。
日本語環境に対応したFirefox OS搭載端末「Keon」 |
HTML5、JavaScript、CSSというオープンなWeb標準技術ですべてが動くモバイルOSであるFirefox OSは、「新興国向け」と紹介されることも多いが、こうした見方についてMozilla Japan テクニカルマーケティングの浅井智也氏は、「一番最初に出てくる端末が新興国向けというだけ」ときっぱり否定する。
いま次々と新しいサービスがWebアプリとして登場しているが、こうしたWebアプリに最適化されたシンプルで無駄のないモバイルOSがFirefox OSだという。「例えば新しいWindowsが以前と比べて軽くなったからといって、ローエンド向けになったと捉える人はいない。同じように、Firefox OSもローエンドからハイエンドまでの期待に応えられるモバイルOSだ」という。
ネイティブアプリとのパフォーマンス比較においても「JavaやC#と同等」(浅井氏)。一部で言われているような見劣りはないとのことだ。実際、ブースのデモ端末を触ったかぎり、ネイティブアプリとのパフォーマンスの差は特に感じられなかった。
オムロンが参考出品したFirefox OS向け日本語入力システム。写真のように予測変換にも対応する |
ちなみに、ブースには日本語環境に対応したFirefox OS端末も用意。さらに、オムロンがFirefox OS対応の日本語入力システム(IME)を参考出品と、日本でもいよいよFirefox OSが盛り上がってきたようだ。