KDDI松田社長「5G SA人口カバー率を90%以上に」 ミリ波の海外展開にも意欲

KDDIが、2026年3月期 第2四半期(2Q)の決算説明会を開催。松田社長は、4Qまでに5G SAの人口カバー率を90%以上に引き上げると宣言した。また、ミリ波のさらなる拡大に向けても、「私が先頭に立って進めていく」と意気込んだ。

KDDI 代表取締役社長 CEO 松田浩路氏

KDDIは2025年11月6日、2026年3月期 第2四半期(2Q)の決算説明会を開催。代表取締役社長 CEOの松田浩路氏は「次の成長に向けた取り組み」について説明した。

同氏は、AI時代の持続的成長と企業価値の向上を実現するための重要テーマの1つとして、「通信インフラの高度化」「ネットワーク価値の向上」を挙げ、5G SA(Stand Alone)やミリ波のさらなる拡大に意欲を示した。

具体的には、2Q時点で約50%の5G SA人口カバー率を、4Qまでに90%以上へ引き上げる。特にエンタープライズ向けでは「『上りの帯域をこれだけ確保してほしい』というニーズが増えている」と述べ、こうした要望に応えるため、「(ネットワークスライシングを提供するための)5G SAの環境づくりを進めている」とした。

5G SAの人口カバー率90%超を目指す

ミリ波については、「ユースケースがないから端末に搭載ができないという負のループに陥っている」と指摘。こうした問題を解決するため、先月開催されたビジネスイベント「KDDI SUMMIT 2025」では、Sub6端末とミリ波端末を用いて、Netflixの動画コンテンツ(1.4GB相当)をダウンロードする際の速度差を体感できるデモを実施するなど、ミリ波のユースケース開拓に取り組んでいることを紹介した。

「まずはわかりやすいユースケースで普及を促したい。日本でしっかりとユースケースを作って海外に展開したいくらいの思いを持って、(ミリ波のカバレッジを広げる)5Gリピーターの開発にも取り組んでいる。端末メーカーとの交渉も、私が先頭に立って進めていく」と松田氏は意気込んだ。

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