NTTが自動運転の新会社「NTTモビリティ」 ドコモは5G基地局数を“3倍”に

NTTが、自動運転の新会社「NTTモビリティ」を12月に設立する。自動運転車両や遠隔監視システム、ネットワークサービスなどをパッケージ化し、自治体や交通事業者などに提供する計画だ。また、NTTドコモは通信品質のさらなる向上へ、2025年度下期の5G基地局数を上期比で約3倍に増やす。

NTTは2025年11月4日、2025年度第2四半期(2Q)の決算会見を開催。あわせて、自動運転の新会社「NTTモビリティ」を12月15日に新設すると発表した。

新会社では、自動運転車両や運行支援システム、遠隔監視システム、通信ネットワークなど、自動運転に必要なサービス群をパッケージ化し、自治体や交通事業者などに提供する。

NTTグループでは、これまで全国で約35件の自動運転に関する実証を行ってきたというが、「各グループ会社のノウハウを集約し、自動運転に専業する新会社を作ることにした」とNTT 代表取締役社長 社長執行役員の島田明氏は説明した。また、自動車メーカーや自動運転システムベンダーなどの外部パートナーとの「さらなる協業を進め、自動運転の実現に向けた課題解決に取り組む」とした。

「NTTモビリティ」の会社概要について説明したNTT 代表取締役社長 社長執行役員 島田明氏

政府は2027年度までに全国100カ所以上で自動運転サービスを展開する計画を掲げているが、「この取り組みに参画し、2030年に数百億円規模の売上を目指す」と島田氏は話した。

NTTパビリオンには約39万人が来場

10月13日に閉幕した大阪・関西万博のNTTパビリオンに関する成果報告と今後の展望についても説明があった。会期中には約39万人がNTTパビリオンへ来場したという。

NTTパビリオンでは、IOWN APN(オールフォトニクス・ネットワーク)を活用したPerfumeのライブパフォーマンスの3D空間伝送などを実施したが、これらの取り組みで得られた知見を活かし、IOWNのビジネス展開をより一層加速させていくとした。

具体的には、NTTドコモビジネスが今年10月に提供開始した、香港の金融機関向けAPN接続サービス「APN InterLink」を起点とした海外展開や、初音ミクと歌舞伎役者がリアルタイムに共演する超歌舞伎「世界花結詞」を12月4日に上演するなど、エンタメ・放送業界での活用事例をさらに増やしていきたい考えだ。

IOWN APNの海外展開を強化

RELATED ARTICLE関連記事

SPECIAL TOPICスペシャルトピック

スペシャルトピック一覧

NEW ARTICLES新着記事

記事一覧

FEATURE特集

WHITE PAPERホワイトペーパー

ホワイトペーパー一覧
×
無料会員登録

無料会員登録をすると、本サイトのすべての記事を閲覧いただけます。
また、最新記事やイベント・セミナーの情報など、ビジネスに役立つ情報を掲載したメールマガジンをお届けいたします。