スカパーJSATと韓国の衛星通信大手KT SATは2025年10月29日、静止軌道(GEO)衛星を活用した5G非地上系ネットワーク(5G NTN:NonTerrestrial Network)技術の共同研究開発および将来的な商用化に向けた覚書を締結した。両社のGEO衛星ネットワーク間での相互接続やローミングの実現可能性を探るともに、将来的には、他国の衛星事業者や関連企業へ連携を拡大する「グローバル NTN アライアンス」の検討を進める。
共同技術検証では、衛星通信向けのKa帯およびKu帯を活用する。国際標準に準拠した共通のシステム設計モデルを構築することで、異なる国の事業者間でも円滑なシステム接続を実現する。
さらに、オープンな標準規格に基づいた相互運用性の確保や、世界中の技術ベンダーとの協業体制の強化にも取り組み、グローバルな技術基盤の整備を推進するとしている。
研究開発においては、実際のGEO衛星を使った運用環境で5G NTNの性能を検証し、基地局やユーザー端末の設計方針を策定。試験データやシステム情報を共有することで、技術的な整合性を高める。本研究開発の実施にあたって、スカパーJSATが保有する「Universal NTN イノベーションラボ」の活用も計画している。
 
    









 
           
           
           
           
           
          







 
                 
                 
                 
                 
                 
         
        