NTTドコモビジネス小島社長「重点4領域はAI、IoT、デジタルBPO、地域DX」

NTTドコモビジネスが2025年度事業戦略説明会を開催。同社の小島克重社長は、「AI、IoT、デジタルBPO、地域・中小DXという4領域を強化する」と意気込んだ。なかでも、AI活用の基盤となる「AI-Centric ICTプラットフォーム」が、同社の事業戦略の中核を担うという。

(左から)NTTドコモビジネス 代表取締役社⾧ 社⾧執行役員 CEO 小島克重氏、代表取締役副社⾧ 副社⾧執行役員 CRO 金井俊夫氏

「AI、IoT、デジタルBPO、地域・中小DXという4領域をコアにソリューションを強化し、2027年度までに売上5000億円を目指す」

NTTドコモビジネスは2025年9月30日に事業戦略説明会を開催し、代表取締役社⾧ 社⾧執行役員 CEOの小島克重氏は、こう宣言した。

同社で、AIエージェントやAIロボットによる産業DX、自動運転、国境を超えたデータ流通・連携、電力不足を解消する分散型データセンター(DC)などの実現を目指している。これらの取り組みにはAIが不可欠であり、その基盤となるのが、NTTドコモビジネスが提供する「AI-Centric ICTプラットフォーム」になるという。

小島氏曰く、これは「AIに最適化されたプラットフォーム」で、AI向けDCやNaaS(Network as a Service)、AIOpsソリューションなど、AI活用に欠かせないサービス群を提供する。

AI-Centric ICTプラットフォームの概要

AI-Centric ICTプラットフォームの概要

具体的には、水などで機器から発生する熱を効率的に吸収・排熱する「液冷方式」に対応したDC「Green Nexcenter」を横浜と大阪に設置しているほか、ゲットワークスやNTTPCコミュニケーションズ(NTTPC)の協力のもと、液冷対応のコンテナ型DCも提供予定だ。

代表取締役副社⾧ 副社⾧執行役員 CROの金井俊夫氏によれば、Green Nexcenterの活用により、機器冷却用の消費電力を最大60%削減できるという。また、コンテナ型DCの「最短7カ月で導入可能で、GPUリソースの拡大に応じて柔軟な構築ができる」という特徴を活かし、都市部のみならず地方における企業のAI需要にも応えていきたいとした。

コンテナ型データセンターの特徴

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