生成AIの登場以降、ソラコムはIoTデータの分析等に積極的に活用してきた。生成AIを使ってIoT時系列データを分析する機能や、生成AIを活用したIoTアプリケーションをローコードで開発できる「SORACOM Flux」などを提供。IoTプラットフォーム「SORACOM」と生成AIの連携を進めてきている。
2025年7月9日に開催した記者説明会では、代表取締役社長CEOの玉川徹氏が「IoT×生成AI」の社会実装が着実に進んでいることを紹介した。
ソラコム 代表取締役社長CEOの玉川徹氏
例えば、大塚倉庫はカメラ画像から不正侵入者を生成AIで検知・通知するシステムを開発。生活協同組合コープさっぽろは、カメラ画像から売場の在庫状況を生成AIが自動測定する仕組みを構築し、全店舗で活用している。
IoT×生成AIの事例
こうした成果から、玉川氏は「現実世界のデータが生成AIで価値に変わる時代になった」と話したが、一方で、解決すべき課題も多く残っているとも指摘した。IoTデータの活用方法がまだ限定的であったり、社内データが各部門に散在していて統合できなかったり、あるいは、生成AI活用への精神的・技術的ハードルが高いといった課題に多くの企業が直面しているという。