Cloudflareがポスト量子暗号への移行を提言「まずは鍵交換から最優先で」

CDNやインターネットセキュリティサービス等を手掛けるCloudflareが、年次レポートの最新版「2025年Cloudflareシグナルレポート」を発表した。そのテーマの1つが、「ポスト量子時代」への対応だ。2025年7月3日に日本法人が記者説明会を開催し、レポートの詳細を解説。「鍵交換を最優先に」とする耐量子暗号(PQC)への移行計画を紹介した。

世界のインターネットトラフィックのうち約2割を処理しているとも言われるCloudflareは、125カ国・330以上の都市にPoP(接続拠点)を配備し、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)サービスや各種のセキュリティ機能を提供するエッジプラットフォームを世界中に展開している。そのネットワーク容量は、実に388Tbpsにも及ぶという。

日本法人のクラウドフレア・ジャパン ソリューションエンジニアリング本部長の髙井浩一氏によれば、日本のPoP数は13。四半期ごとにトラフィックは14%増加しており、国内だけでも「1日に1780億件のリクエストを処理し、4億近いセキュリティ脅威をブロックしている」。

クラウドフレア・ジャパン ソリューションエンジニアリング本部長の髙井浩一氏

クラウドフレア・ジャパン ソリューションエンジニアリング本部長の髙井浩一氏

そんな同社が、サイバー脅威の最新動向・トレンドなどを定期的に発信している「シグナルレポート」の最新版が先ごろ公開された。日本国内では「特に小売、ゲーム、IT、情報通信業界が標的となっている」(髙井氏)。また、ユーザー企業への調査からは、「お客様のほとんどが、AIによるデータ侵害の高度化・深刻化を懸念している」ことがわかったという。

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