人材不足が全国で深刻化するなか、中堅中小企業では限られた人員で情報システム業務を担うケースが一般的だ。情シスの専任担当者が不在で、他部門の業務を兼任する場合も珍しくない。
NTT西日本が2025年10月1日から提供を開始する「情シスおまかせコンシェルジュ」は、まさにそうした顧客企業の声を背景に企画・開発したものだという。7月1日に開催したオンライン説明会でビジネス営業本部 バリューデザイン部 DXプラットフォーム部門長の嶋崎忠文氏は、「情シス担当者が本来取り組むべきDXや業務改善に手が回らない。その業務負担を軽減し、ICT環境を改善、向上するためのサービス」と説明した。
この目的を達成するため、3つの機能をパッケージ化して提供する。
「情シスおまかせコンシェルジュ」の概要
ユーザー企業それぞれに「保守手引書」作成
1つは「IT運用稼働の削減」。NTT西日本のヘルプデスクが社員からの問い合わせに対応し、トラブル・課題の解決法を提案することで情シスの稼働を減らす。
「IT運用稼働の削減」の提供内容
ヘルプデスクの代行自体は珍しいものではないが、本サービスのユニークな点が、事前にNTT西日本のスタッフがユーザー企業を訪問してICT環境を調査し、「保守手引書」にまとめるところだ。「ICT環境を現地で把握し、お客様それぞれの保守手引書をヘルプデスクのオペレーターが共有しながら対応する」(嶋崎氏)ことで、困りごとのスムーズな解決につなげる。
音声通話による対応のほか、オペレーターがPCを遠隔操作するリモートサポートも駆使。オプションで、オンサイト対応も行う。