HPE Aruba Networkingは2025年1月13日、ニューヨークで開催された小売業界向けのイベントで、小売業界におけるネットワーク接続の信頼性とセキュリティを強化する新たな製品ポートフォリオを発表した。IoTデータの安全な処理とエッジコンピューティングの活用を通じて、業務効率の向上と顧客体験の改善を目指す。
ポートフォリオに含まれる複数の製品・ソリューションのうち、「HPE Aruba Networking 100 Series Cellular Bridge」は、セルラー回線に対応したブリッジで、光ファイバーやブロードバンド回線が利用できない環境での接続性を強化する。これにより、クレジットカード決済のような重要なサービスが途切れるリスクを軽減するとともに、売店やイベント会場など、一時的な設置が求められる場所でも迅速かつ柔軟に通信環境を構築できるようになるという。
HPE Aruba Networking 100 Series Cellular Bridge
さらに、カメラ、棚のラベル、RFIDラベル、センサーといったIoTデバイスのセキュリティリスクに対応する機能も強化された。「HPE Aruba Networking 750 Series Campus Access Point」などのアクセスポイントは、IoTデータをリアルタイムで処理しAIを活用した小売アプリケーションを強化することに加え、IoT機器にセキュアな接続を提供する。
また、「HPE Aruba Networking Central AI Insights」は、IoTデバイスから発生する異常な動作を検知する仕組みにより、ネットワーク全体を保護することが可能だという。AIを活用したネットワーク管理により、リアルタイムでのパフォーマンス最適化やセキュリティ侵害の防止が実現するとうたう。
HPEはこれらの製品・ソリューションによって、地理的に分散した店舗や倉庫を持つ小売業界のネットワーク運用の効率化とITリソースの負担軽減を図るとしている。