日鉄ソリューションズ、SUBARUの研究実験センターにローカル5Gを導入

日鉄ソリューションズ(NSSOL)は2024年8月28日、SUBARUの「スバル研究実験センター美深試験場」にローカル5G(4.8GHz帯)を導入したと発表した。国内の完成⾞メーカーのテストコースとしては、国内初のローカル5Gの導入になるという。

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美深試験場は冬季雪上試験を目的とした開発拠点として1995年に開設。総敷地面積361ヘクタールの中に、寒冷地走行試験のためのコースに加え、高速走行路やハンドリング路など有し、通年に渡り様々な試験を実施

スバル美深試験場では、⾃動⾞同⼠をサーバーを介した5Gで接続することで、⾛⾏中の⾃動⾞同⼠の衝突を防ぐ協調型⾃動運転に関する試験を⾏うにあたり、⾼速⾛⾏時にも信頼性の⾼い通信を可能にすることに加え、周回コースの全周を無線でエリアカバーをするため、美深試験場へのローカル5Gによる⾃営無線網の導入を決定した。

ローカル5G製品の選定にあたっては、グローバルでNo.1の実績があり、国内のローカル5G制度上、最大出⼒となる63Wでの電波照射が可能なノキア製品が採用され、⾼出⼒での電波照射により少ない基地局数で全⻑4.2kmの周回コースをカバーすることができたという。また、導入SIerにはノキア製品の多数の国内導入実績があるNSSOLが選定された。

ローカル5G⾃営無線網の導入を通じて、⾛⾏試験中のカメラシステムの映像や⾞両の状態などの大容量データを低遅延で伝送すること、複数の基地局を⾼速でハンドオーバーすることなどの試験が可能となったという。運転技術への5G活用により、SUBARUが未来のモビリティ社会においても事故低減に貢献されることが期待できるとしている。

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