2023年3月のサービス開始から1年余り、KDDIのクラウドPBX「Cloud Calling for Zoom Phone」は数千の従業員を抱える大企業や、多くの海外拠点を持つグローバル企業などに採用されてきた。「1年でかなり導入が進んだ。オンプレミス型PBXからクラウドPBXへの切り替えにスピード感が出てきている」と振り返るのは、KDDI ビジネス事業本部 プロダクト本部 ネットワークサービス企画部 ボイスコミュニケーション企画グループ コアスタッフの松井大典氏だ。
Cloud Calling for Zoom Phoneは、Web会議でおなじみのZoomが提供するクラウドPBX「Zoom Phone」と、KDDIの公衆回線網を連携させたサービスだ。Zoom Phoneは単独でも利用可能だが、通信キャリアであるKDDIが提供する本サービスにはプラスαのメリットがある。支持を集める最大の要因はやはり、“キャリア回線の安心感”だ。
キャリア回線は“やっぱり安心” 回線・宅内機器なしで導入も
クラウドPBXを採用する企業は最早珍しくなくなったが、それでも“電話をクラウド事業者に任せきって大丈夫か”と不安を拭いきれない担当者もいるだろう。実は、Cloud Calling for Zoom Phoneのユーザーにもそんな企業は少なくない。松井氏は「KDDIのサービスということで、やっぱり安心感があると言っていただける」と話す。