モバイルネットワークの体感品質を調査している英Opensignalは2024年4月24日、「日本の通信事業者を比較した最新のモバイル・ネットワーク・ユーザー体感調査レポート」の発行に合わせて、記者説明会を開催した。
今回のレポートでは、NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4キャリアについて、5Gエクスペリエンスとビデオ、ライブビデオ、ゲーム、音声アプリ、ダウンロードスピード、アップロードスピードの6項目のエクスペリエンスを分析している。
調査結果を解説したOpensignal プリンシパル・アナリストのロバート・ヴィルジコウスキー氏
5Gエクスペリエンスで最も高い評価を得たのが、ソフトバンクだ。
ソフトバンクは5Gエクスペリエンスの3分野で首位を獲得
Netflixなど録画ビデオの体感品質を数値化して評価する5Gビデオ・エクスペリエンス、スポーツイベントなどライブ映像の体感品質を数値化して評価する5Gライブビデオ・エクスペリエンス、ゲームの体感品質を数値化して評価する5Gゲーム・エクスペリエンスの3分野で最高得点を獲得。LINEなど音声アプリの体感品質を数値化して評価する5G音声アプリ・エクスペリエンスは昨年は独走態勢だったが、今回はauに追い付かれ、同点で受賞した。
5Gの通信速度では、楽天モバイルが圧倒的な強さを見せた。
楽天モバイルは5Gの通信速度が大幅に改善
ダウンロードスピードは、214.5Mbpsと前回から33.6Mbpsも速度が向上し、次点のNTTドコモより28.7%上回った。アップロード・ピードでも29.5Mbpsでトップに立ち、2位のソフトバンクを44.4%も上回る速さを見せた。