ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)は2023年11月30日、2024年度の事業戦略説明会を開催した。
“Leading Edge-to-Cloud Company”というスローガンを掲げ、「ベンダーニュートラル・クラウドニュートラルな第三極のクラウドプラットフォームを提供し、お客様のビジネス変革と持続可能な社会に貢献していく」とHPE 代表執行役員社長の望月弘一氏は意気込んだ。
HPE 代表執行役員社長 望月弘一氏
同社の事業戦略は、「エッジ」「ハイブリッドクラウド」「AI」の3本柱で構成されている。
「エッジ」「ハイブリッドクラウド」「AI」の3本柱
エッジ領域では、OT(Operational Technology)とITの統合を実現する「HPE Edgeline」ソリューションを中心に、高性能かつ省電力のエッジインフラの開発に引き続き注力する。また、今年4月にはプライベートセルラーネットワーク技術プロバイダーの伊Athonet(アソネット)を買収。プライベート5Gソリューションを、通信事業者を中心とした企業に展開していくという。
ハイブリッド領域においては、今年3月に買収したITOM(IT運用)ソリューションを提供する米OpsRamp(オプスランプ)の技術と、HPEの従量課金モデルでフルマネージド型のITインフラ「HPE GreenLake Platform」を組み合わせ、ハイブリッド/マルチクラウド環境におけるマルチベンダー製品の一元管理を可能とするプラットフォームを提供する。
HPE GreenLake Platformの概要
AI領域でも、大規模なML(機械学習)モデルを構築するためのソリューション「HPE Machine Learning Development Environment」など、ユーザー企業のAI実運用をサポートしていくという。