「700MHz帯については、すでに準備を進めている。あくまで総務省から割当していただければ、ということだが、早くて本年末には最初の電波を発射できるかな、と思っている」
楽天グループは8月10日、2023年度第2四半期決算説明会を開催。その中で楽天モバイル 代表取締役 共同CEOの鈴木和洋氏はこのように述べた。
700~900MHzの周波数は電波が届きやすく、携帯電話用として優れた性質を持つことから「プラチナバンド」とも呼ばれる。新規参入当初から楽天モバイルはプラチナバンドの割当を要望してきたが、総務省は今年秋、700MHz帯で新たな周波数を割り当てる予定だ。楽天モバイルの獲得は確実視されており、ついに楽天は念願のプラチナバンドを手に入れる。
「プラチナバンド獲得でまだまだ設備投資がかかるのでは、と思われる方もいるだろうが、既存の基地局を最大限活用する」と、鈴木氏は低コストでプラチナバンドの展開は可能と説明。
また、今回割り当てられる700MHz帯は3MHz幅と狭帯域だが、「あわせて800/900MHz帯についても並行して検討を進めている」と、プラチナバンドのさらなる獲得意欲も示した。