MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が主催するビジネスモバイルの専門イベント「MCPCモバイルソリューションフェア 2010」が2010年11月26日、東京・青山TEPIAで開催された。
NTTドコモのブースでは、XperiaやGALAXY SといったドコモのAndroidスマートフォンと接続できるアライドテレシスのVPNルータを展示。最新のファームウェアにより、Android端末から社内のイントラネットへIPSecでのVPN接続が可能になったことで、会社のグループウェアや業務システムをより安全に活用できるという。また、Lotus Notes TravelerとiNote UltralightがAndroid 2.xに対応したことも紹介されていた。このほか、FOMA網専用モジュールを内蔵し、HSPAサービスを利用してインターネット接続ができる11.6インチのタブレット型クラウド端末を展示していた。PCと同じWindows 7を搭載することで汎用性を高めており、営業担当者や保守員の利用に適しているという。
アライドテレシスのVPNルータはAndroid端末から3G経由でIPSec-VPN接続のデモを実施した |
KDDIは、Androidスマートフォン「IS03」が同日から発売開始ということもあり、実機の前に常に人だかりができていた。IS03は遠隔によるデータ削除/ロック機能を独自に搭載しており、そのデモも行われた。また、SaaSソリューション「Business Port」やリモートアクセスサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch」について、パネルやビデオを使い事例をまじえながら紹介していた。
Androidスマートフォン「IS03」の実機の前には、常に人だかりができていた |
ソフトバンクモバイルは、法人向けソリューションを中心に展示していた。「法人フォト管理サービス」は、法人契約の管理サイトから遠隔でフォトビジョンに写真を送信/削除できるというもので、スライドショーの切替速度などの設定変更も可能だという。このほか、3G対応デジタルサイネージプレイヤーとクラウドコンピューティング型コンテンツ配信サービスを組み合わせた「デジタルサイネージソリューション」、iPhoneによるクレジットカード決済ソリューション「ペイメント・マスター」、スマートフォン用アルコールチェッカー「アルキラー」などが紹介されていた。
ソフトバンクモバイルは、デジタルフォトフレームを活用した「法人フォト管理サービス」などソリューションの展示が充実していた |