チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは2010年11月25日、モバイルデバイス向けセキュリティソリューション「Mobile Access Software Blade」を発表した。同社のSoftware Bladeアーキテクチャに対応する同製品はソフトウェアの形で提供され、チェック・ポイントのセキュリティゲートウェイに導入して利用する。価格は20万円(税別)~。
iPhone、iPad、Android、Symbian、そしてWindows PCでセキュアなリモートアクセスを可能にするというMobile Access Software Blade |
Mobile Access Software Bladeは、モバイルデバイスからセキュアに企業ネットワークへリモートアクセスするためのソリューションである。各種モバイルデバイスから業務用Webアプリケーションや企業データにアクセスするシーンは急速に増加しているが、SSL VPNおよび暗号化技術により同製品は安全な接続を確保するという。具体的にはまずiPhoneおよびiPadに対応。同日からApp Storeからクライアントソフトがダウンロード可能になっている。また、AndroidやSymbianなどその他のプラットフォームについても2011年第1四半期からサポートする予定だという。
スマートフォンなどモバイルデバイスに対応したセキュリティソリューションは各社から発売されているが、同社システム・エンジニアリング本部SE、マネージャーの小高克明氏がMobile Access Software Bladeの特徴として強調したことの1つは「簡単さ」である。
エンドユーザー側の導入ステップがシンプルなのが特徴 |
iPhone/iPadの場合、App Storeから無償のクライアントソフト「Check Point Mobile」をダウンロードして起動、パスワードを入力すると、そのエンドユーザー用のポータル画面が表示され、メールやWebアプリケーションなど必要なデータにアクセスできるという。
また、管理者にとっても導入ステップはシンプルとのこと。ゲートウェイでMobile Access Software Bladeを有効化し、ユーザーに対するアクセスポリシーを定義、アクティベーションキーを生成してユーザーに送付するだけで導入できるという。
管理者にとっても導入は簡単とのこと |
記者説明会には、チェック・ポイントの創業者で会長兼CEOのギル・シュエッド氏も登場。「かつてのセキュリティ対策はシンプルだったが、現在では15の技術と15のベンダーのセキュリティ対策を導入しているというのが典型例」とし、単一のアーキテクチャにより数多くのセキュリティ技術を統合できるSoftware Bladeのメリットをアピールしたが、今回さらにモバイル対応も果たしたことで、その魅力はますます高まったといえそうだ。
本社会長兼CEOのギル・シュエッド氏 | 日本法人代表取締役社長の杉山隆弘氏 | システム・エンジニアリング本部SE、マネージャーの小高克明氏 |