FLARE SYSTEMSは2023年4月25日、インターネットに接続するだけでローカル5Gの実証が可能となる、実証機を販売開始すると発表した。
この実証機は、今年3月31日に発表された移動・自律運用可能な通ソリューションの 共同開発を受けて、 屋内用小型機として市場展開するものだ(参考記事:NECと東大など、移動・自律運用可能なローカル5Gソリューションの実証機を共同開発|BUSINESS NETWORK)。
小型ローカル5G実証機イメージ
同実証機は、ローカル5Gの通信に必要なすべての機能とアプリケーション機能を1つの筐体に集約することにより、電源(AC 100V)およびインターネットへの接続だけでローカル5Gが利用できる。
実証機の構成と装置のイメージ
サイズは130×189×357mmで、FLARE SYSTEMSが提供する従来型と比べて1/4に小型化したほか、約90Wとさらなる省電力化を実現しており、設置場所を選ばず、すぐにローカル5Gネットワークを構築することが可能となる。
さらに、1W×4ポートという高出力により、実際のフィールドにおいて同システムとローカル5G端末の間が1kmの距離で通信できることを実証したという。これらの特徴により、様々なユースケースを検証する環境に迅速に対応できるとしている。
また、新たな機能追加や性能向上においても、ソフトウェア実装であるローカル5G実証機の特徴を活かし、ソフトウェアのアップデートにより、迅速に最新の通信プロトコルへの対応が可能となるという。
発売時期や価格については、検証を実施後、発表を予定している。