「アライドテレシスというと、ネットワーク機器の印象が強いかもしれない。しかし近年はサービス事業に大変注力しており、お陰様で拡大できている」
こんな挨拶に続けて、アライドテレシス 取締役 サポート&サービス事業本部 本部長の福川原朋広氏が発表したのが「Allied SecureWAN」だ。
光アクセス回線サービスの「アライド光」、クラウド型セキュリティの「クラウドUTMサービス」に続く3つめのWAN関連サービスであり、2023年1月より提供開始する予定だ。
Allied SecureWANは、いわゆるSASEサービスである。SASE(Secure Access Service Edge)は、ネットワークとセキュリティを包括的に提供するクラウドサービスのこと。もっと平たくいえば、SD-WANとクラウド型セキュリティを統合したのがSASEだ。
Allied SecureWANは、アライド光とクラウドUTMサービスの両方の機能を兼ね備えるとともに、セキュリティ機能などをさらに強化した。
アライドテレシス 取締役 サポート&サービス事業本部 本部長 福川原朋広氏
アクセス回線から障害検知までワンストップで標準提供
Allied SecureWANの特色はいくつかある。まずはワンストップ性の高さだ。
Allied SecureWANの機能は、ネットワーク、セキュリティ、運用の3つに整理できるが、まずネットワーク機能については拠点のアクセス回線からSD-WANルーターまでが標準提供される。
次にセキュリティ機能においてはセキュアWebゲートウェイと次世代ファイアウォール、そして運用機能に関してはネットワーク監視と障害検知、障害の復旧支援が標準提供となっている。
このほか、ID管理サービス(IDaaS)、EDR、SOCサービス、LAN監視サービスなどもオプションで用意する。
クラウドシフト、ゼロトラストの実現、そしてDXの推進と、IT管理者は変革への対応を迫られているが、「IT管理者を楽にする今回のSASEサービスが助けになる」と福川原氏は強調した。