近年、通信キャリアやデータセンターではトラフィック増加に伴う装置数と光ファイバー接続数、およびそれらを運用するための電力消費の膨張が課題となっている。さらに世界的に脱炭素への要請が強まる中で、ファーウェイの新しいWDM製品ポートフォリオである「OptiXtrans」シリーズは、消費電力の削減に注力して開発された。
また、バックボーンネットワーク向けのWDM伝送装置「HUAWEI OptiXtrans OSN 9800 P32C」ではOCX技術に加えて、ラック内のボード間接続に「オールオプティカルバックプレーン技術」を採用。
通常のバックボーン向けWDMでは各ボードを光ファイバーで相互接続する必要があり、電力とスペースの膨張を招いていた。それを「光ファイバーをボードの背部に集約し、ポリマー素材上で電子回路のように組み合わせることで各ボード間での接続を効率化できた」と劉氏は説明した。これにより、ファーウェイの前モデル製品に比べて最大で消費電力を60%、スペースを90%効率化することができるという。
HUAWEI OptiXtrans OSN 9800 P32Cでは
ボードの背側に各ファイバーを集約し相互接続している。