「iPadでノートPCを代替」が企業にとって“一石三鳥”なワケ

老朽化したノートPCをiPadなどのタブレットに置き換える企業が続出している。コスト削減など、“一石三鳥”が期待できるからだ。

数千台規模の大プロジェクトが方向転換

二羽めとなるのは、セキュリティだ。モバイル端末を業務に活用するうえで企業が最も神経を尖らせるのは、端末の紛失・盗難による情報漏洩であるが、タブレットやスマートフォンのほうが安全といえるのだ。なぜなら3G通信機能を搭載したタブレットやスマートフォンなら万一の際にも、遠隔からデータを消去するリモートワイプの機能が利用できるからである。3G通信機能が外付けとなっているノートPCでは、リモートワイプの実現は難しい。

三羽めは、毎月の通信コストである。従来、ノートPCとデータ通信端末、携帯電話の3台を支給していたのが、スマートフォン1台で済むようになれば回線契約も1つに集約でき、通信コストを大きく削減できる。また、端末の数が減れば、管理負荷の軽減という効果も生まれる。

吉田氏によると、この“一石三鳥”の話を聞き、すでに進めていた数千台規模のPC刷新プロジェクトをストップさせ、タブレット/スマートフォンの導入に方向転換した企業もあるとのことだ。

月刊テレコミュニケーション2011年3月号記事を再編集のうえ掲載(記事の内容は雑誌掲載当時のもので、現在では異なる場合があります

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