NTT東日本は、東京海上日動火災保険、トレンドマイクロと共同してリスクマネジメント分野においてワンストップでサービスを提供する「株式会社NTT Risk Manager」を7月1日に設立すると発表した。
NTT東日本 経営企画部 営業戦略推進室 加藤成晴室長、NTT Risk Manager 一ノ瀬勝美社長、同 白石涼子副社長
ESG経営の進展や個人情報保護法の改正等を背景にリスクマネジメントの重要性が高まり、加えてサイバー空間における攻撃の高度化・多様化、サプライチェーンの業務停止に伴う自社業務への連鎖的影響等、企業を取り巻く脅威がより複雑化しているなかで、地域の中小企業やコミュニティでは、複雑化する脅威への対策の検討や実行に十分取り組めていない課題を抱えている。リスクマネジメントプランの立案や人材育成、有事対応、保険等を含むトータルなリスク対策支援が求められている。
こうしたなかで、ICTを通して地域の課題解決を進めてきたNTT東日本および損害保険の分野で広範囲にリスク対策に取り組んでいる東京海上日動火災保険、サイバーセキュリティ分野を中心に技術を有するトレンドマイクロとの3社が共同出資し、リスクマネジメントに関するコンサルティングからサービスの開発・提供までのリスク対策支援をワンストップで提供する新会社NTT Risk Managerを設立する。
当面の事業の柱として、①コンサルティング事業、②損害保険代理業、③リスク対策サービス開発事業をもとに事業運営をしていく。
NTT東日本は、これまでICT活用により農業、漁業、林業、水畜産業、バイオガスなどの分野で地域産業の活性化を進めてきたが、さらにリスクマネジメント分野での取り組みを進めることで、地域社会の安定した経済活動、生産性の向上、価値創造等に効果を波及させ、持続可能なよりよい社会づくりおよび地域の活性化に貢献していきたいとしている。