同社の調査した産業用ネットワーク機器市場を、産業用イーサネットスイッチ、産業用ルーター、産業用無線機器で構成されているがいずれの分野でも成長していた。中でも産業用無線機器市場は、前年比73.8%増と大きく伸びた。産業用無線LANは、タブレットやPCの活用による現場のデジタル化やペーパーレス化が継続的に進む中で需要が増加している。
また、ワイヤレスバックホールの需要も堅調で、広大な敷地やケーブルを設置するのが困難な環境における無線によるネットワーク接続や、メッシュネットワーク構築といった用途に加えて、「動くモノ」の無線化にもワイヤレスバックホール製品が寄与しているという。
国内産業用ネットワーク機器市場 売上額予測、2020年~2026年
「生産管理部門だけでなくIT部門やDX推進部門もOTネットワーク構築に関わるステークホルダーであると産業用ネットワーク機器ベンダーは改めて認識する必要がある。単に生産機械をネットワーク接続するだけではなく、DX実現に必要なデータ活用によってセキュリティリスクをいかに低減できるかという視点で、これからのOTネットワークを各ステークホルダーに訴求することが求められる」とIDC Japanのグループディレクターである草野 賢一氏は述べている