A10の今とビジョン
A10ネットワークスが10月14日に開催した「A10 CONNECT」。そのオープニングセッションではまず、A10ネットワークスの日本国内での状況について、日本法人代表 兼 米国本社ヴァイスプレジデント兼務の川口亨氏が紹介した。
同社の売上と利益率は、コロナ禍のなかでも順調に推移しているという。
日本国内においては、SSL可視化アプライアンスが特に好調なソリューションの1つだ。デロイトトーマツの調査によれば、2020年度の市場シェアは72.3%にのぼるという。
川口氏は「今や日本国内のお客様は1700社以上。国内のビジネスは、A10グローバルにおいて、約25~30%の貢献度を堅持している。当社は歴史的に通信事業者やWeb事業者のお客様が多いが、この数年間は一般企業、官公庁、自治体、教育、医療、エネルギー、運輸といった幅広い事業に対して投資・開拓ができている」と説明した。
A10ネットワークス 日本法人代表 兼 米国本社ヴァイスプレジデント兼務 川口亨氏
今後の日本国内での注力分野については、「サービス事業者の支援」「マルチクラウドの推進」「セキュリティの強化」の3つを挙げ、こう強調した。
「5Gを代表とする高速大容量の通信環境の中で、異なるクラウド上で提供される様々なサービスを、安全安心に提供するための環境づくりがA10の使命。これを裏付ける製品が具体的に実現できている」
日本国内での注力分野
続けて、米A10 Networks 社長 兼 CEOのDhrupad Trivedi氏が登壇し、次のように述べた。
「オンプレミスとパブリッククラウドのハイブリッドソリューションへの移行を選択するお客様が増加し、サイバーセキュリティ攻撃はより複雑化している。お客様に安全なインフラソリューションを提供することがますます重要になっている。お客様が変化を起こすと決めた時にサポートできるように、A10はクラウドやSaaS機能にも投資している」
A10 Networks 社長 兼 CEO Dhrupad Trivedi氏
その上で、A10の今後のビジョンについては、こう説明した。
「より安全で、よりインテリジェントなインフラの推進に貢献し、お客様がアプリの提供により収益を上げられるように支援していく。我々は今後もこの目標に向け、お客様が当社のソリューションを簡単に利用できるようにするためのより良い方法を模索する。また、当社との協業をより容易にする。お客様やパートナーが当社の製品を活用しやすくし、皆様がビジネス目標を達成して更なる成功を手にできるように尽力していく」