今夏に行われた東京2020オリンピックにおいて、オフィシャルスポンサーを務めたシスコ。同社は様々なデジタル技術で大会を支援したが、その1つが選手への映像分析の提供だ。
シスコが選手に提供した映像分析のイメージ
「試合相手やマークしている相手のサーブの軌道や、サーブの特徴に応じた得失点の分析などを提供させていただいた。また、大会期間中の空き時間を有効活用できるように、対戦相手のスマッシュ時をクリッピングした映像などを、スマホなどからWebex経由でクイックに確認できる仕組みを提供した」
映像分析においては、スポーツ映像の配信・分析などを手掛けるデータスタジアム社の協力を得たという。
シスコシステムズ 代表執行役員会長 鈴木和洋氏
石川選手は、「対戦相手のバックハンドなど、いろいろな角度で分析できた。また、何度も対戦して癖を覚えているような相手でもデータで分析すると、意外とイメージと違うことも多く、戦略が立てやすかった」と語った。
「昨年は、コロナ禍で約半年ほど自宅での練習が続いたが、そうなると時折『何のために練習しているのか』『誰と戦うために練習しているのか』がわからなくなってしまうことがあった。モチベーションが下がりそうな時に、動画を観て相手を確認したり、練習方法を変更したりして、またモチベーションを上げることができた」
張本智和選手