NECは2010年11月10日、顧客サービス用あるいは業務用の端末としての利用を想定した、企業向けのタブレット端末「クラウドコミュニケーター LifeTouch(ライフタッチ)」を商品化し、11月末から出荷開始すると発表した。
クラウドコミュニケーター LifeTouch |
LifeTouchは、OSにAndroid 2.1を採用し、7インチワイドTFT液晶を搭載したタブレット型端末。重さは約370gで、解像度は800×480(WVGA)。通信機能として、IEEE802.11b/g規格の無線LAN、Bluetooth 2.1+EDRをサポートする。そのほか、3Mピクセルカメラ、SDHCカードスロット、USBポート、GPS、加速度・地磁気センサー、スピーカーとマイクなどを備える。バッテリー駆動時間は約8時間。
iPadのように、NECがエンドユーザーに端末のみを単品として販売する計画は現時点ではない。本端末を顧客向けのサービスに――例えば電子書籍サービスを提供する端末として――利用したい企業や、本端末で業務アプリケーションを使う企業やSIerなどに対して販売。NECのクラウドサービス基盤と合わせて提供することで、企業のサービス事業を支援していくとしている。
NECでは、企業の顧客向けサービスの内容や業務上での使い方に合わせて、一部のデバイスやアプリケーションソフトウェアの作り込み、カスタマイズ等も行う。また、ソフトウェアベンダーに対しても開発環境を提供し、アプリケーションソフトウェアの充実を図るという。
NECは、2010年6月に開催されたInterropで、サービスのデモとともにLifeTouchを展示。上写真は、電子書籍サービスのデモ。 |
標準モデルには、NECオリジナルアプリとして、無線LANの簡易設定アプリや、nswPlayer、手書き文字認識エンジン「楽ひら」などを搭載する。その他、ブラウザやメール、写真・動画ビューワなども備える。オプションで、電子書籍やホームサービス、ライフケア、電子ショップなどのアプリを提供する。