SPECIAL TOPIC「圧倒的な」コスパのWi-Fiを提供 ライセンス費用無しなのに管理も簡単

Wi-Fi市場で今、圧倒的な勢いでシェアを拡大しているのが米Ubiquiti(ユビキティ)だ。本体コストが安いだけでなく、ライセンス費用も無料。それでいながら使いやすい管理機能が利用できるなど、分かりやすい強みが受けている。日本でも工場や病院など様々なエリアで、利用者が日を追うごとに増えている。

コマンドラインは一切不要 Webからかんたん管理価格だけでなく、設定や管理の簡単さもUniFiの強みである。同社のAPは、手のひらサイズの「クラウドキー」と呼ぶデバイスをコントローラーとして使う。収容するAPやクライアント端末数に応じて複数のモデルをラインナップしており、配下の機器の様々なデータを集めて可視化し、制御することができる装置だ。

UniFiコントローラーのクラウドキー「UCK-G2」

UniFiコントローラーのクラウドキー「UCK-G2」。手のひらサイズで小型だが、40台のAP,最大2000クライアントを収容できる。リモートアクセスのためのクラウドシングルサインオンに対応する

また、クラウドキーをオンプレミスに置くのではなく、無償のコントローラーソフトウェアをクラウドのサーバーにインストールする構成も可能だ。「例えばマルチテナントを管理する際は、コントローラーを現地に置かなくともキッティング済みのAPやスイッチを配るだけでも簡単に管理可能です」と小林氏は話す。

管理用のポータルはUbiquitiがWeb上に用意しており、ユーザーはそのURLにアクセスしてログインするだけでよい。ソフトウェアのインストール等は不要だ。「ダッシュボードにはアカウントに紐づいているコントローラーがリストアップされており、そこからドリルダウンして配下の機器の状態も確認できます」と小林氏。DPI機能を搭載しており、ネットワークの動き、トラフィックの流れ、ネットワークトポロジーなどを可視化することが可能だ。

DPI機能によるネットワーク可視化のイメージ

DPI機能によるネットワーク可視化のイメージ。トラフィック量などがユーザーごと、アプリごとなどに確認できる


こうしたWeb上での管理機能は他社も提供しているが、ベンダーによってはコマンドラインによる管理が必要なところも多い。対してUbiquitiでは全てがWeb GUIで操作できるよう徹底されている。「中堅中小企業の場合、1人で情報システムを担当されているケースも多く、コマンドラインの操作に苦手意識を持っている方も少なくありません。しかし、当社のWeb GUIベースの画面なら直観的に操作できるはずです。また、管理画面はすべて当社で日本語対応を実施しており、マニュアルも用意しています」と小林氏は強調する。

UniFiの管理画面の例。すべて日本語化されている
UniFiの管理画面の例。すべて日本語化されている


UniFiの使いやすさを象徴する事例がある。2018年に福岡のとあるイベント主催団体が、1000人超が参加するセミナーを手掛けることになった。時間も限られている中で参加者全員がネットワークにアクセスできる環境を構築する必要があったという。「当初はとあるメジャーなベンダーの機器で、イベント用のネットワークを構築しようとしたのですが、機器の性能ではなくセットアップの難しさから断念せざるを得ませんでした。そこでUniFiを利用したところ、当時は管理画面の日本語化も出来ていなかったにも関わらず、回線の引き込みやAPの設置と設定まで全て6時間以内に完了したのです」

アクセスポイントの「UAP AC PRO」

アクセスポイントの「UAP AC PRO」。最大250クライアントの同時接続が可能で、屋外設置にも対応し設置場所のバリエーションが豊富。キャンプ場などの屋外エリアでも利用中


アクセスポイント「UAP-IW-HD」

アクセスポイント「UAP-IW-HD」。壁面埋め込み式の802.11acWave2MU-MIMOエンタープライズアクセスポイント。4つのLANポートを搭載し有線LAN接続も提供する


10Gネットワークを実現するUniFiの光スイッチ「UniFi US-16-XG」
10Gネットワークを実現するUniFiの光スイッチ「UniFi US-16-XG」。リンクアグリゲーションに対応


CEOはアップル出身 Ubiquiti安さの秘密とは低価格の理由について、小林氏は次のように話す。「UbiquitiのCEOであるロバート・ペラは、アップル出身のネットワークエンジニアです。実は、彼が市場にある法人向けのネットワーク機器を分解して研究したところ、コンシューマー向け製品と10%程度しか部品が違わなかったそうです。10%の部品の違いでなぜここまで価格に差がつくのか。結局、ネットワーク機器のコストにおいても人件費が大部分を占めているのです。Ubiquitiでは自社内にセールス部門を持たないことで、極力コストを抑えています」

同社は今後、2021年度末にかけてWi-Fi 6対応のアクセスポイントやエクステンダーなどの新製品もリリースする予定になっている。高密度環境でも安定した実行速度を出せるWi-Fi 6を利用できれば、ネットワーク環境はさらに改善されるはずだ。初期費用だけで、ライセンス費用が無く、操作しやすい。中堅中小規模の企業にとってUniFiが最適なソリューションである可能性は高い。

<お問い合わせ先>
ソネット株式会社
TEL:0467-32-3120
E-Mail:support@sonet.co.jp
URL:https://www.sonet.co.jp

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