商用化前の最終フェーズ突入、KDDIが相乗りタクシーの実証実験の規模を3倍に

KDDIは2020年11月2日、「オンデマンド相乗り通勤タクシーサービス」 の商用化前の最終フェーズとして、実施エリアを東京都内9区、対象者を延べ4000人 に拡大した実証実験の第2弾を開始すると発表した。 運行の最適化やビジネスモデル検証を目的に実施する。期間は11月2日から11月30日まで。

これは2020年7月、1500人のKDDI社員を対象に実施した内容を引き継ぐもの。新型コロナウイルス感染症対策としてオンデマンドバスを利用することで、不特定多数の人物と接触する公共交通機関での移動を回避し、自宅近くの乗車スポットから勤務地まで少人数で着座して移動するサービスだ。

仕組みとしては、出勤前日の夜まで、また退勤は当日の昼までに、アプリケーションで希望の乗降場所、乗降時刻を指定してオンデマンドタクシー配車を予約する。乗降場所は自宅や職場周辺のコンビニなど、約1000箇所から選択可能だ。予約締め切り後に相乗り経路の最適化計算を行い、運行ルートを確定した後、予約確定情報が利用者に通知され配車手続を行う。

実証実験の仕組み
今回はサービス対象エリアの拡大、タクシー車両台数や乗降スポットの増加など、サービスの商用化を前提とした運行を行うことで、運用負荷や交通状況による運行影響の検証、ユーザビリティの向上など、新たな課題抽出や運用改善を進めていく予定だとしている。

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