社会の幅広い領域でIoTのテクノロジーが使われるようになり、ネットワークに接続されるデバイスは大幅に増加しつつある。それに対応するべく、多数同時接続を特徴の1つとする5G/ローカル5Gに大きな期待が寄せられているほか、多様なデバイスとの通信を柔軟かつ緻密に制御するため、ネットワークにおいても積極的に仮想化技術が利用されるようになった。
このように大きく変化するネットワークの世界において、運用のさらなる高度化に向けた取り組みは「必要不可欠になる」と話すのはマイクロフォーカス プリセールス統括本部 プリセールスの竹森公彦氏である。
マイクロフォーカス プリセールス統括本部 プリセールス 竹森公彦氏
「運用ルールがチームで異なっている、あるいはナレッジが属人化しているといったケースはまだ少なくありません。また手作業で行う運用業務も大量に存在しているのが現状ではないでしょうか」
竹森氏は、キャリアのネットワーク運用現場が抱える課題を指摘したうえで、さらにこう続ける。
「IoTが浸透してデバイス数が増加すれば、ネットワーク運用の負荷はいっそう増大すると考えられます。属人化などの課題を抱えた状態で今後さらに運用監視対象が増えることになれば、業務が破綻することになりかねません。そこで鍵となるのが、運用の自動化です。AI、あるいはRPAといったテクノロジーを用い、より少人数で運用業務を進めていく必要があります」
ネットワークだけを見るのではなく、その上のレイヤーまで含めて統合監視を行うべきだとも強調する。
「単にネットワークを提供するだけでなく、その上のレイヤーでセキュリティなどのサービスも展開するのであれば、それぞれを個別に運用監視するのではなく、統合的な運用監視を行うべきでしょう。マイクロフォーカスであれば、そのために求められる必要な仕組みをワンストップで提供することが可能です」