コミュニケーションロボットで新型コロナ対策、NEC「パペロ」で福井県坂井市が実験

NECは2020年8月4日、福井県坂井市へコミュニケーション・ロボット「PaPeRo i(パペロアイ)」を活用した高齢者の見守りサービス「みまもり パペロ」の提供を開始した。坂井市は、新型コロナウイルス感染症により新しい生活様式が求められるなか、本サービスを活用した新たな高齢者の見守りの実現に向け、実証実験を行う。


「PaPeRo i」を使う坂井市の高齢者

坂井市では、新型コロナウイルス感染症の影響により、地域による見守りや離れて暮らす家族による見守りが困難になっており、一人暮らしの高齢者の孤立化が懸念されている。そこで、非訪問・非対面で高齢者の癒しや家族とコミュニケーションを実現する「みまもり パペロ」に注目。その有効性を検証するため実証実験を行うことになったという。

本実証は、一人暮らしの高齢者10名を対象に2020年8月1日から9月30日までの2カ月間行う。NECによれば、新型コロナウイルス感染症対策を目的とした、ロボットを活用した高齢者見守りサービスの取り組みは全国で初めて。


「みまもり パペロ」の主なメニュー

本サービスは、顔検知機能や音声認識AI技術、さらにクラウドサービスを融合したもので、高齢者を見守るだけでなく、ロボットとの会話や、家族とのメッセージ・写真などのやりとりを通じて一人暮らしの高齢者の孤独感を癒し、楽しい生活をサポートする。また、坂井市は、「みまもり パペロ」を通じて、高齢者と離れて暮らす家族に代わって警備会社が緊急時に対応できる緊急通報サービスや市の防災メールが受信できるサービスにも取り組むとしている。

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