国立研究開発法人 国立がん研究センター（NCC）と三井不動産は2020年6月22日、がん患者や付き添いの家族の利便向上と、千葉県柏の葉エリアに新たな診療モデル創出を目的とした宿泊施設を整備するために合意したと発表した。5月27日に、国立がん研究センター東病院（所在：千葉県柏市柏の葉6-5-1）の土地の一部を三井不動産に賃貸する事業用定期借地契約を締結した。

発表によれば、NCC東病院には年間約30万人弱のがん患者に加え、医療従事者や研究者など多くの人が訪れており、今回、来訪者の利便性を向上させるため、同病院の敷地内に病院と連携した宿泊施設を整備する。

宿泊施設のコンセプト図

NCCと三井不動産は、2019年6月に次世代医療技術・ヘルスケアサービスの開発のための連携協定を結んでおり、がんの「治療」と「克服」を目指したライフサイエンス拠点の形成を推進している。本施設も、5G等の新たな通信環境の整備も視野に入れ、遠隔診療・在宅医療を目標に宿泊者の健康管理に繋がるセンシングデバイスなどの実証フィールドとして活用し、新たな診療モデルの創出を目指していくとしている。