IoTで次世代病院 ドコモ、シスコ、大成建設らが実証実験

大成建設、名古屋大学医学部付属病院メディカルITセンター、新城市民病院、シスコシステムズ、NTTドコモは2020年3月31日、次世代型病院の実現に向けた実証実験を開始したと発表した。

IoTを活用し、病院スタッフや患者の位置情報、患者の身体状況などを可視化。病院内の業務効率化と医療の安全・サービス向上を目指す。

実験は昨年12月から新城市民病院で始まっている。病院内にメッシュWi-FiネットワークやIoTゲートウェイを設置し、病院スタッフや患者に装着したリストバンド型ウェアラブル端末やICタグなどからBLE(Bluetooth Low Energy)で送信されるデータをルーター経由でクラウド上に集約・蓄積。病院スタッフと患者の位置情報や、患者の身体状況をPCやスマートフォンなどで閲覧・通知可能にし、その有効性を確認する。

具体的には、病院スタッフや患者の位置情報から所在や移動軌跡、滞在時間などの可視化が可能。また、患者の心拍数、歩数、活動量、活動状態の履歴表示に加え、転倒や外出、心拍異常を検知した際に病院スタッフへ通知する機能も備える。

実証は今年9月まで行われる予定だ。

実証実験の概要
実証実験の概要

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