東京都と東京大学、NTT東日本は2020年2月21日、ローカル5Gの環境整備・利活用に関する連携協定を締結した。
3者連携のイメージ |
3者が相互に連携し、ローカル5Gの環境を整備・活用することで、産業の活性化やイノベーションの創出を推進するのが目的だ。小池百合子都知事は「スマート東京を目指している都にとって、5Gは不可欠なインフラ整備。5Gで都市力を高め、国際競争力に打ち勝ちたい」と意気込みを語った。
(左から)NTT東日本の井上福造社長、東京都の小池百合子知事、東京大学の五神真総長 |
東京都は、江東区青海にある「東京都立産業技術研究センター」にローカル5G環境を整備し、中小企業の5G関連の新製品や新技術の開発をサポートする。また、東京大学は基礎的な技術研究、NTT東は通信インフラの技術検証、自治体や企業などと連携したユースケースの検討を行う。
ローカル5Gは、企業や自治体が建物や敷地内で5Gを自営ネットワークとして運用・構築するもの。「必要な状況に応じて、適材適所の通信設備を構築でき、Society 5.0の実現においても重要な役割を果たす」と東京大学総長の五神真氏は述べた。
NTT東は、NTT中央研修センタ(東京都調布市)にローカル5Gの検証環境「ローカル5Gオープンラボ」を設立、東京大学本郷キャンパスの大学院情報学環 中尾研究室の「ローカル5Gオープンラボ」や産業技術研究センターと連携させる。NTT東の井上福造社長は「(3者連携による)ユースケースを全国に水平展開していきたい」としている。