KDDIとシャープは2010年10月4日、Android 2.1を搭載したスマートフォン新機種「IS03」を発表した。11月下旬以降、発売する。
IS03は、約3.5インチのWVGA液晶を搭載し、マルチタッチに対応。メインディスプレイが消えている状態でも表示できるメモリ液晶と組み合わせた「コンビネーション液晶」搭載することで、時計や電池残量などの情報を常に確認できる。本体サイズは63×12.6×121mm、重さ138g。また、スマートフォンとして初めて「おサイフケータイ」に対応するほか、ワンセグ、赤外線機能、Eメール（～@ezwweb.ne.jp）、デコレーションメール、緊急地震速報など日本の携帯電話と同じ機能を搭載しているのが特長だ。
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| 「IS03」のホーム画面 | 背面には約957万画素CCDカメラを搭載する |
KDDIでは、Android OSを搭載したスマートフォンを「Android au」と名づけ、すでに積極的にCMを展開している。代表取締役執行役員専務の田中孝司氏は、米国ではAndroidがiPhoneを上回っているほか、世界でもAndroidが2位になると予測されている調査結果を「auがAndroidにこだわる理由」として紹介。「しかし、国内のスマートフォンは携帯電話に搭載されている機能を備えておらず、2台持ちが共通認識になっている。そこで、シャープと1台持ちで使えるスマートフォンを目指した」と説明した。
スマートフォンではソフトバンクモバイルの「iPhone」やNTTドコモの「Xperia」に先行され、auは毎月の契約純増数でも不振が続いている。田中氏は「auはスマートフォンが遅れているとよく言われてきたが、シャープとの協力でいい製品ができた。会社のすべてのリソースを使い、IS03を皆さんに知ってもらいたい。auはAndroidで反転攻勢する」と意気込みを語った。シャープ執行役員情報通信事業統轄通信システム事業本部長の大畠昌巳氏も「もの作りDNAの粋を集めて開発した」と自信をのぞかせた。
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| KDDI代表取締役執行役員専務の田中孝司氏（左）とシャープ執行役員情報通信事業統轄通信システム事業本部長の大畠昌巳氏 |
KDDIでは、10月18日に秋冬モデルの新商品発表会を開催する。IS03以外にもスマートフォン数機種が発表される予定。さらに、「禁断のアプリ」（田中氏）の詳細のほか、「Androidでいかに差別化を図るか」（KDDIコンシューマ事業本部 サービス・プロダクト企画本部長増田和彦氏）についても明らかになるという。
