協和エクシオのグループ会社、WHEREは2019年3月27日、ソフトバンクと連携し、病院内のIoTネットワーク導入の実証実験に参画すると発表した。
実験では、順天堂大学医学部附属順天堂医院の施設内にBluetooth meshネットワークを構築。WHEREの提供するEXBeaconプラットフォームを活用し、看護師の位置情報検知などの技術的検証を行う。
EXBeaconプラットフォームは、オフィスや工場、工事現場など様々な建物、施設全体をカバーするIoT専用LANだ。
これまで、Bluetoothビーコンを使った測位の仕組みでは高精度の測位結果が得られないと考えられてきた。WHEREでは独自開発した指向性アンテナを送受信機EXBeaconに活用し、独自の電波空間調整技術や測位エンジンを利用することで、高精度の測位を実現したという。
送受信機のEXBeaconには電波が途切れても別のルートを迂回する冗長性や設置自由度があり、病院内の様々なエリアに導入することができるとしている。また、位置情報だけでなくセンサー情報を同時に収集することもできるため、看護師や患者のバイタル情報、温度・湿度などの環境情報、設備情報の集約が可能だ。
WHEREは今後の展開として、EXBeaconプラットフォームの研究開発に注力し、ソフトバンクが目指すスマートホスピタルの実現に向けて技術的なサポートを行っていくとしている。