シーボーンは2010年9月29日、フュージョン・コミュニケーションズが提供する「FUSION IP-Phone」に対応した、オープンソース「Asterisk」ベースの小規模企業向けIP-PBX「ActiveSIP Petit」(アクティブSIP プチ)の販売を開始すると発表した。
フュージョンは2010年4月から「フュージョン Asterisk パートナー・アライアンス」を展開しており、シーボーンはこのアライアンスのコンセプトに賛同し、ActiveSIP Petitを開発した。
ActiveSIP Petitは、携帯電話と同程度の大きさの小型Linuxサーバーを採用しており、世界最小クラスのIP-PBXを実現している。PoE(Power over Ethernet)に対応しており、電源供給可能なスイッチングハブの場合にはネットワークケーブルのみで稼働する。また、オプションでシーボーンのセンターシステムと連携させることによってActiveSIP Petitの監視を行い、異常発生時には管理者へEメールで通知することが可能だ。
手のひらサイズの超小型「ActiveSIP Petit」 |
ネットワーク経由の自動設定機能を有しており、DHCPサーバーが利用できるオフィスネットワークに接続すれば、シーボーンのデータセンターからIP-PBXの設定情報をダウンロードし、自動的に初期設定を開始し、2時間程度で利用可能となる。さらに、音声自動対応、内線端末の振り分けをアプライアンスで提供し、その他の留守番電話メッセージのEメール通知機能などをインターネットデータセンターの大型IP-PBXシステムで実現することにより、設定の単純化を実現した。製品価格は10万2900円、月額利用料3150円(ともに税込み)からとなっている。