IoTで「登り窯」の伝統技術を仮想体験、NTT東らが実証実験

IoTを活用した登り窯焼成の公開実証実験を実施すると、アイエスエイやNTT東日本らが2019年2月19日に発表した。

伝統的な登り窯での焼成を希望する参加者の作品50名分を全国から募集。誰でもどこでも登り窯焼成を体感できる陶芸仮想体験イベント「未来につなぐ伝統とIoTの環」として実施する。

登り窯の3つの焼成室内の温度などをLoRa経由、現場のライブ映像をWi-Fi経由でクラウド上に光回線でアップロードして視覚化処理。焼成に直接参加できない人も、PCやスマホから登り窯での焼成の様子を仮想体験できる。

システム概要図
システム概要図

イベントの開催場所は、山梨県南巨摩郡の増穂登り窯。ゴールデンウィークの4月27日から5月4日まで窯詰めと窯焚きを行い、窯出しは5月11日の予定。

実証実験などを通じて蓄積したデータの分析を積み重ねることで、登り窯焼成のノウハウをデータ化し、伝統技術伝承の簡易化へもチャレンジしていく予定だという。

仮想体験イメージ
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