「ネットワーク運用管理の在り方そのものを変える」――。
そんな野心的なコンセプトに基づくSDNソリューションを提供しているのがBig Switch Networks（以下、Big Switch）である。
同社のデータセンターネットワーク向けSDNソリューション「Big Cloud Fabric（BCF）」は、多数のスイッチを“1つの大きな論理スイッチ”としてSDNコントローラから一元的に管理できるようにするものだ。スイッチを物理結線するだけで自動的に冗長構成を構築する、追加・交換したスイッチの設定を自動的に行うといった「ゼロタッチプロビジョニング（ZTP）」機能等により、信頼性の高いネットワークをシンプルに構築・運用できるようにする。
このBCF、最近は国内企業でも採用事例が相次いでいる。「SDNの裾野が広がった。もともとは通信事業者や金融大手の導入が多く、テクノロジーに長けたお客様がメインだったが、2017年からはいわゆるミッドマーケットの一般的な企業にもBCFを採用しようという動きが広がってきた」と語るのは、Big Switchで日本カントリーマネージャーを務める田島弘介氏だ。
Big Switch Networks 日本カントリーマネージャーの田島弘介氏
同様に、Big Switchを含む複数ベンダーのSDN製品を取り扱っているユニアデックスでコミュニケーションプラットフォーム企画室マーケティングマネージャーを務める上水公洋氏もBCFの導入傾向について次のように話す。
「ネットワーク運用を圧倒的に“楽”にできるのがBCF。現状では、少ない人数でネットワークの運用をなんとか維持しているという情報システム部門も多いが、そうした人ほどBCFの効果を理解しやすい」
ユニアデックス ビジネス企画推進本部 ビジネスソリューション企画部
コミュニケーションプラットフォーム企画室 マーケティングマネージャーの上水公洋氏
では、BCFを採用するとネットワーク運用はどのように変わるのか。ユニアデックスが手がけた実際の事例を見ていこう。
