レン氏は、Bleutooth Meshを適用すべき場所としてオフィスビルや工場、店舗、空港などを挙げたうえで、これらの場所でメッシュネットワークを構築する際に「スマート照明が入口になる」とした。どんな施設にも必ずある照明をBluetooth Mesh対応デバイスとして、まず遠隔管理・制御が可能な「スマート照明」にする。「これによって、その施設内にBluetooth Meshのインフラを作ることができる」わけだ。
次に、このインフラを利用して、他のIoTアプリケーションを稼働させる。例えばスマートビルなら、空調設備にBluetooth通信機能を搭載して遠隔管理・制御を行ったり、温度センサーや照度センサーを連携させてビル内の環境モニタリングを行うといった具合だ。「ビーコンを使ってオフィスの在籍情報を管理する」「カーテンと連携させて温度・照度の変化に応じて自動的に開け締めさせる」といった様々なソリューションを、Bluetooth Meshで構築したネットワークの上に相乗りさせることができるとレン氏は話した。
同じように工場や空港、商業施設などでも、スマート照明を入口にBluetooth Meshによるメッシュネットワークを構築すれば、その上に各種IoTアプリケーションを展開することが可能になるという。
Bluetooth Meshを軸に幅広い新マーケットを創出しようとしている
なお、Blurtooth Meshのリリース後の動きとしては、開発者向けのSDK(ソフトウェア開発キット)が提供され、それを活用したBluetooth MeshアプリもすでにGoogle Playなどでリリースされているという。そのほか、オープンソース・ソフトウェアプロジェクトが立ち上がるなど、Bluetooth Meshの利活用が広がり始めていることもレン氏は紹介した。