KDDIと日立製作所は2018年6月7日、グローバルIoT事業で協業すると発表した。
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| KDDI取締役執行役員常務の森敬一氏（左）と日立製作所執行役員常務の永野勝也氏 |
KDDIが2019年度の商用化を目指している「IoT世界基盤」の核となる「KDDIグローバル通信プラットフォーム」と日立のIoTプラットフォーム「Lumada」を連携させるほか、回線管理などグローバル通信の管理に必要な機能を日立が提供する。
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| KDDIと日立製作所の協業イメージ |
KDDIは2016年6月、トヨタ自動車とともにクルマの「つながる化」を推進するため、車載通信機を世界で共通化するグローバル通信プラットフォームの構築を発表した。機器に内蔵されたSIMの設定情報を遠隔操作で書き換え、KDDIが選定した現地キャリアへの直接接続を可能とすることで、通信キャリアごとに異なるIoT管理環境を意識することなく統合的に管理できる。
IoT世界基盤は、クルマだけでなく産業機械や建設機器、ビル設備、農業機械など多様な産業向けに展開し、海外におけるIoTの通信接続からサービス展開・データ分析までを一括して提供する。商用化までにアジアや欧米など世界50カ国に対象国を広げる予定。中国や米国など日本企業の海外現地法人数の上位20か国を含む海外法人の9割以上をカバーし、国ごとに最適な料金・通信品質を提供する。また、従来のローミングと比べると、通信速度・容量やコスト、回線管理・運用などの面で優位性があるという。
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| KDDI「IoT世界基盤」のイメージ |
IoT市場規模は、2020年に日本で14兆円、世界ではその約18倍の247兆円まで拡大するとの予測がある（JEITA調べ）。「IoTは多様な産業に拡大する。クルマだけでなく様々な産業にグローバル通信プラットフォームを提供することで、世界市場にチャレンジしていきたい」とKDDI取締役執行役員常務の森敬一氏と意気込みを語った。
