NECは2010年9月14日、上海の5つ星ホテル「インターコンチネンタル 上海EXPO」に、全館をカバーする大規模IP電話システムを納入したと発表した。同ホテルは上海万博会場に隣接し、上海万博公式ホテルに認定されている。
NECが導入したシステムは、中大容量コミュニケーションサーバー「UNIVERGE SV8500」とタッチパネル式の多機能IP電話機「UNIVERGE IP Phone DT750」によって構成。DT750は全客室(400室)に合計420台が配備されているという。DT750が中国企業に全面導入されるのは今回が初とのこと。
各客室のDT750は、中国語、英語、日本語など5カ国語に対応しており、宿泊客は電話機の画面からワンタッチでルームサービスやレストラン、コンシェルジュへの連絡や、万博会場の案内情報や近隣のショッピング・観光情報などの確認が行える。
NECでは今後、北京や蘇州などにあるインターコンチネンタルホテルグループ傘下の他のホテルにも、IP電話を核にしたユニファイドコミュニケーションシステムを順次展開していく予定とのこと。