NTTドコモは2017年9月26日、IoT向け通信であるLPWA(Low Power Wide Area)サービスに関する説明会を開催した。
さまざまな機器にセンサーと通信機能を搭載し、そこから上がってくるデータを遠隔監視や位置情報の把握などに活用するIoT。その拡大とともに、低消費電力・長距離通信を実現するLPWAに対するニーズが高まっている。こうした状況を受けて、ドコモは高速・大容量通信を実現するLTEとは別に、LPWAへの取り組みを強化する。説明会では、LPWAに関する新たな施策が発表された。
1つめに、LPWAの主要規規格である「LoRaWAN」サービスを10月20日より提供開始する。法人ユーザーの要望があった場所に専用ゲートウェイを設置するとともに、24時間365日対応の監視・保守も行う。端末やクラウドサービスなども用意し、トータルでサポートする。
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24時間365日対応の監視・保守などトータルでサービスを提供する |
ドコモは今年4月以降、LoRaWANを活用したIoTサービスのトライアル環境を提供しており、企業や自治体などの利用は138件にのぼる。ドコモ執行役員IoTビジネス部長の谷直樹氏は「ユーザーから『自社でゲートウェイを設置し、エリア構築を行うのは難しい』『ネットワークの保守・監視が必要』など、エリア設計や監視・保守に関する要望が多く寄せられたため、パッケージで提供することにした」と語った。
NTTドコモ執行役員IoTビジネス部長の谷直樹氏 |
価格は、ビルや商業施設の機器監視の場合、1300デバイスを3つのスポットで利用するケースで、1デバイスあたり月額180円になる。